利用者の良い人生をいかに実現するのかにいつも心がけ、気を配り、エネルギーを費やしている施設はいい施設だと思います。
利用者の「個別の支援計画」を考えることは絶対に必要な作業です。
利用者にも、職員にも、家族にも、日々の活動に満足と充足感が起こるよう、明確な目標が必要です。
利用者本人、職員、家族がそれぞれ協力し合って、利用者の強みを生かす個別計画を立案することが肝心です。
やはり利用者の個別支援計画を大切にする施設が良い施設です。
利用者だけではなく、職員ひとりひとりにも強みがあります。
職員一人一人の満足感や充足感も微妙に違いがあると思います。
職員のひとりひとりの強みを生かし、ひとりひとりの個別目標を大切にし、それを全体の活動に反映するよう努力できる施設が良い施設だと思います。
同じように、家族にもひとりひとり強みがあります。
名東福祉会は家族会や後援会がその強みを生かしてきた歴史があります。
ただ、家族の場合は愛情の強さ故に時として個々の目標がぶつかり合うことがあります。
それでも、なんとかそれぞれの個別目標をすり合わせて全体の目標とすることができる施設が良い施設だと思います。
さらに、地域の独特の強みがあります。
農村地帯、工業地帯、住宅街、商店街・・・いろいろな地域ごとに強みがあります。
その強みを生かしてこそ、良い施設です。
メンバーの強みを生かすわけですから、ポジティブな施設です。
もちろん、手間がかかりますしなかなかいい答えが見つからないかもしれません。
もたついた感じがしますから、策定に時間がかかり、リーダーシップの不足というご批判を受けるかもしれません。
それでも、矛盾を克服し、お互いが歩み寄って、それぞれの人生をより良いものにするにはどうしたらいいのかを常に考え、少しでも共通の目標を見つけ出して全体の目標に昇華しようと努力する施設が、
障害がある人の幸せを実現するためには、やっぱりいい施設なんだと思います。
そういう施設と法人に私たちは成りたいと思います。