育成会の会報にしっかり本人が発言しています。
働く権利があります。
工賃を倍増してください。
結婚したいです。
ジョブコーチをつけてください。
グループホームを援助してください。
本人がこうしたところで発言するようになったのはいつごろからでしょうか。
今から20年ほど前、平成になるころからだと記憶しています。
権利擁護ということばがでるようになったのと同じころだったと思います。
私は古い人間なので、自ら権利を主張することに違和感を感じてしまいます。
私は知的障害があるひとが自ら福祉の不備を訴える力は知的障害の人には平均にはないと思います。
親や福祉を行う人は、本人が幸せに生きる方法を本人からゆだねられているのが真実で、
本人の意見を参考にして福祉を決めることはいかがなものかと思うのです。
ましてや本人の口を借り、親や福祉家の行いたいことを代弁させるようなことは決してあってはなりません。
恥ずべき行為だと思います。
いろいろ知的障害者の福祉は変わりましたが、やはり福祉を提供する人間や親は本人にとって何が幸せなのかを考えることから逃れられません。