手をつなぐ育成会東海北陸大会が10月8日(日)、9日(月)に掛川市つま恋に於いて行われました。1500名ほどの人々が集まり大会を盛り上げました。大会のスローガンは「誰もが共に生き、育ちあい、支えあう地域づくり」です。

障害者自立支援法がこの10月1日から施行され、利用者負担の問題、障害者区分認定の問題が利用者側に十分理解されないまま進められているところなので、参加者の皆さんは一言も聞き漏らさないぞという真剣なまなざしでどの分科会場も熱気にあふれていました。

私は第5分科会「地域生活支援のあり方とセイフティーネットを考える」に参加しました。内容としては小松市育成会が法人化して新たに居宅支援事業を立ち上げたこと。通所支援や居宅支援事業をすすめるなかで、ヘルパー派遣で自宅で一人暮らしが可能になった52歳の男性の実例が紹介されました。その事例から自立支援法下での問題点や課題が浮き彫りにされました。

提言を聞いていて切実に思ったことは、どうしたら地域で生活を継続できるかということ。親や兄弟だけのがんばりでは限界があるので、地域での「支え」をつくらなければならない。それぞれの市町村で福祉のネットワークをつくる「市町村の福祉計画」こそ重要だと思いました。親はどうしても親亡き後のことを心配し、心を残しながら死んでいくものなのですが、わが子のことだけではなく少しでも地域の人々の支えの輪を広げていくように努める必要があると思います。今回の大会に参加できたことを心から感謝し、老いの身ながらがんばろうと思いました。

2006年10月10日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝