6月26日は麦の会の一年に一度の例会がありました。
麦の会とは重度重症の子どもを持つ親の会です。
結成されてから50年ほど経過し、ご主人を亡くされた人、障害の子が亡くなってしまった人などいろいろと変化がありました。
みなさんの近況報告から障害者自立支援法の成立により、愛知県コロニーの今後について議論が沸騰しました。
「50年間苦労してきて、最期まで看てよ」と声を荒げる人もいれば
「いろいろ考えると、今後は名東福祉会に頼りたい」という発言もでます。
「親が亡くなった後も我が子が地域の中で楽しく暮らしていく様を垣間見てから死にたいね」という発言もあります。
振り返ってみれば、私は麦の会の友達と知的障害者が少しでも楽しく生きていけることを夢見てこれまで生きてきました。
名東福祉会に対してたいへん大きな期待を寄せられる声をお伺いし、ずしりと責任を感じた一日でした。
我が子が障害を持つようになり、自分を責めて責めて責めぬいた時期、
悔し涙に明け暮れた日々
障害があることをあきらめはじめた日々
麦の会の人たちと出会い、自分だけではないことを知り安堵した日々
同じように悲しみをもった人たちのために役立ちたいと思い始めた日々
福祉行政を進めるために役所の人たちといっしょに懸命に制度をつくろうとした日々
困難を与えられたことがかえって幸せに思えるようになった日々
思えば前に進んだと思えば、あとにもどったりです。
麦の会の人たちはそうした私の思いとまったく同じような心情でいっしょに過ごしてきました。
この友人とともに歩めたことを深く感謝しています。