成年後見人制度による届け出が何とか終わりに近づいています。何度も市役所へ出かけた上、あれが足りない、これは違っているといわれ、年老いた親たちはどうやってやっているのか(自分がそうだから)心配になりました。
偶然一緒になったHさん、杖をついて、タクシーに乗ってやってこられたのに、やはり不足の書類があるとか。
「速達で送りますから。」
と言いながら、ご自分のドジをしきりに恥じ入っていらっしゃいました。
「いいえそうではありません。書類を整えるのはみんなあれもこれも勘違いがあるものです」というと、
「書類と毎日向き合っている奈々枝さんでもあるのですか」
と言われ、こんどは私が小さくなりました。年のせい、年のせい・・・。みんな年のせいにしておきましょう。
親として障害のある子を残して死ぬことはいろいろな意味で心残りがあるものです。本人もきっとさびしい思いをするでしょうし、面倒を変わってみてくれる兄弟もきっと大変だろうと思ってしまうのが親です。
でも、ひとりひとり生きてゆく、生かされてゆく中で、いろんなことがあって当然です。せめてもの親の気持ちは、生きていてよかったなあと思える日が多くありますように願ってやみません。後見人さんお願いします。