寂光院のちりもみじ

12月2日、メイトウ・ワークスの家族会の皆さんに同行させていただいて、
犬山の寂光院、有楽荘などに行き、秋たけなわの風情を充分に楽しませていただきました。

寂光院は山のてっぺんにありますので、私は登って行けません。
下の駐車場で充分、美しい紅葉を見ることができましたし、織田有楽斎の茶室では素朴な中、高価な抹茶茶碗でお茶を味わうことができました。
お昼ごはんも美味しかったです。
繁雑な日常から遊離して、優雅な世界にひととき身をおくことは大切なことだと思います。

その優雅さについつられ、
昔、たびたび京都の大石順教尼の庵を尋ね、全教尼(順境尼の弟子)のお話をお聞きしながらお茶を頂き、心洗われる思いをしたことをメイトウ・ワークスのお母さん達に披露しました。

大石順境尼は芸子であったとき、父親に両腕を切り落とされました。
それでも父親を憎むことをしなかった。人を憎まず、自分を愛して生きてきたからこそ幸せであったとのことです。
その後、順教尼は仏の道に入り修行しながら尋ねて来る身体障害者の面倒をみながら仏に仕えられました。
京都の山科にある観修寺の中にある仏光院と可笑庵は順教尼のゆかりの庵です。

この頃は京都に行く機会もなく、心は少々くたびれてきましたが、
お母さん達と一緒にお茶をいただき、有楽苑の庭を散策して、ちりもみじを受けながら優雅なひと時を過ごすことができたことは、ありがたいことでした。

2008年12月13日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝