自分の体にもいたわりを

暑中お見舞い申し上げます。
毎日たいへんな暑さが続いていますが、皆さん体調はいかがでしょうか?
私は、実は皆さんから傘寿のお祝いをしていただく数日前から体調をこわしていました。せきが出て、多分クーラーのあたりすぎによる風邪の状態で、愛知医大でレントゲンをとって頂いたところ、私自身もびっくりするほど肺のほとんどが網の目のような白っぽさで映し出されていました。
即入院と先生に告げられて私は一瞬たじろぎましたが、すぐに
「コロニーの息子が夏休みで帰ってきますので、入院しておられません。」と言いました。
言っている自分がいやになるほどおかしい言葉だと自分で悲しくなり、ショボンとしていると、先生は
「この2~3日しっかり寝てて下さいよ。」
「息子さんのことはわかるけど、貴女の体が丈夫であってこそですからね」
と念を押されました。まったく先生のおっしゃるとおりで<いつ死んでもいい>と常日ごろから豪語していた自分の浅はかさを悲しく思いました。

時も時、利用者さんのお母様が肺がんでお亡くなりになり、今後どうするのかが福祉会の中で検討されました。これからドンドン出てくる課題です。レジデンス日進を建設したものの定員という枠があり、これでいいというはずはなかったのです。そして、ケアホームももうじき建ちますがたがが10名です。「地域に生きる」といっても、地域の中で今まで通っていた作業所すら通いにくい現実が目の前に出てきました。

親も子も生まれてきた自分の人生をより輝かしい終末にしたいとみんな思っているのですが、私自身ももう一度深く掘り下げて考えねならないと思いました。
おかげさまで、名東福祉会の嘱託医の福嶋先生がいろいろと気遣ってくださって、このところもちなおし、私は少し元気が出てまいりました。
すると、ムクムクと今後のことが考えられ、どこかへすっ飛んで行きそうですが、「待て待て」と自制しているところです。
気遣ってくださった方々に申し訳ないことはいたしません。

2008年8月5日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝