笹ゆりの便り

毎年、懇意にしている花屋さんから大好きな笹ゆりが届きます。
それが今年は大幅に「笹ゆりの便り」が遅れていました。
今年はレジデンス日進の家族の人たちが岐阜県可児市まで笹ゆりを見に連れて行ってくださったので
「手に入りにくくなったのだろう」
と、やきもきすることはありませんでした。そうこうしていたらついに
「笹ゆりがどうしても手に入りません。お詫びに・・」
といって、トルコききょうがとどきました。
今から36年前の7月、主人が亡くなったときも、一昨年に母が亡くなったときも仏壇にトルコききょう一色で飾りました。
ちょっぴり奇抜な事をする私で、みんな驚をおどろかせてしまいます。

最近若いお母さん達と接する機会が多くなり、話をしているとお母さんたちを「エッ!!」っと驚かせてしまうことがしばしばです。
例えば
「昨日の篤姫は私は安楽椅子に座ってみていたので気持ちよくて寝てしまったので見れなかった」
と言うとみなギョッとして驚きました。
「何で驚くの」と聞くと
「安楽死したい?」といいます。
若いお母さん達は頭の回転が速すぎます。
知的障害者と接するときは何事もあわてず、聞き違えずです。
戦時中、山本五十六元帥が水平に甲板掃除を教えるとき
「自分でやって見せ、やらせてみて、できたらほめる」
を繰り返したそうです。戦争は思っただけでもいやですが、元帥の言葉は真髄をついています。
知的障害者の人に物事を教えるときはさらに根気良く、何度も何度も繰り返せばたいていのことはできるようになります。

笹ゆりからトルコききょう、果ては山本五十六元帥まで話の飛躍に驚きましたか?

2008年7月10日 | カテゴリー : ななえ日記 | 投稿者 : 加藤 奈々枝